カフェのメニューをデザインしていて、2〜3分おきにこまめに保存していました。途中でIllustratorの動作がおかしくなったため、保存してアプリを終了しました。しかし再度開くと、クラッシュから復元されたというメッセージが表示され、データは約2時間前の状態に戻ってしまっていました。何か対処法はありますか?Adobeのサポートに問い合わせても全く役に立ちませんでした。
— Reddit コミュニティより
作業中、プロジェクトを保存する前にAdobe Illustratorがクラッシュしたり強制終了してしまったりすると、本当に途方に暮れてしまいますよね。何時間もかけて作り込んだデザインが一瞬で消えてしまうと、最初からやり直さなければならないのかと不安になるでしょう。しかし、Illustratorには「自動保存(データ復旧)」機能が備わっており、失われた作業を復元するための手段がいくつか用意されています。
本記事では、アプリがクラッシュした場合でも、誤ってファイルを削除してしまった場合でも役立つ、Illustratorファイルを復元する詳細な方法を解説します。まずは基本的な知識を押さえ、ご紹介する7つの方法の中から最適なものを見つけて試してみてください。
パート1:Adobe Illustratorファイル(.AI)とは?
Adobe Illustratorファイルとは、ベクターデザインソフト「Adobe Illustrator」で作成・保存されたグラフィックファイルのことです。Adobeによると、主に「.AI」形式で保存され、これがIllustrator固有のネイティブなベクターファイル形式となります。AIファイルはピクセルではなくベクターパス、テキスト効果、レイヤー、スウォッチなどのベクターグラフィック情報を保持しています。
アートワークがパスとシェイプで構成されているため、どれだけ拡大・縮小しても画像が粗くならず、シャープな画質を維持できます。.AIはIllustratorのメインフォーマットですが、EPS、SVG、PDFなど、Adobeが公式にサポートしているその他の多様なファイル形式を開いたり、保存・編集したりすることも可能です。この柔軟性の高さから、Illustratorファイルはロゴや印刷物、デジタルグラフィックス制作の現場で幅広く活用されています。
パート2:失われたIllustratorファイルは復元できる?
はい、クラッシュ後にファイルを復元したり、保存する前に閉じてしまったファイルを救出したりすることは十分に可能です。復元方法は、起動時の自動復旧プロンプトから手動でのフォルダ探索まで多岐にわたります。まずは、Illustratorファイルが失われてしまう主な5つの原因を確認しておきましょう。
- アプリの突然のクラッシュ: 大容量データや複雑なファイルを扱っている最中に、Illustratorが予期せず終了してしまうことがあります。保存前にクラッシュした場合、アプリのバージョンが古いことやバージョンの不一致などが原因で、直前の変更内容が失われる可能性があります。
- 誤った削除: フォルダの整理中や空き容量を確保しようとして、誤ってファイルを削除してしまうケースです。削除されたファイルは、完全に消去されるか新しいデータで上書きされるまで、通常はドライブ内に残っています。
- 停電や不適切なシャットダウン: Illustratorの起動中に突然の停電や強制終了が発生すると、保存処理が中断されてしまいます。その結果、ファイルが未保存になったり、データが破損したりすることが多くあります。
- ストレージドライブの障害: 内蔵HDD/SSDや外付けドライブに問題が発生すると、保存していたファイルが見えなくなったり、読み込めなくなったりします。ドライブ内にはデータが存在しているにもかかわらず、空として表示されたりフォーマットを求められたりすることもあります。
- 上書き保存や誤った保存: 既存のファイルと同じ名前で誤って上書き保存してしまうと、元のデータが書き換えられてしまいます。このケースは、単純な削除よりも元に戻す難易度が高くなります。
パート3:未保存または削除されたIllustratorファイルを復元する7つの効果的な方法
Illustratorファイルを復元したい場合は、状況に応じて以下の7つの方法を試してみてください。
方法1:ゴミ箱からIllustratorファイルを復元する
誤って削除してしまったファイルは、一時的に「ゴミ箱」に保存されているため、まずはここを確認しましょう。追加のツールや特別な技術は不要で、素早く無料で元の状態のまま復元できます。手順は以下の通りです。
- ゴミ箱を直接開くか、Win + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」にshell:recyclebinfolderと入力し、Enterキーを押します。
- 対象の.AIファイルを見つけて右クリックし、元に戻すを選択します。
方法2:Illustratorを再起動して復元する
クラッシュ後、最も手軽にIllustratorファイルを復元できる方法です。アプリには、直前の未保存データを自動的に再度開くための組み込み機能が備わっています。以下の手順に従うことで、作業のやり直しを防ぐことができます。
- WindowsのタスクマネージャーなどからIllustratorを完全に終了させてから、アプリを再度開きます。復元プロンプトが表示されたらOKをクリックし、復元された内容を確認した上でファイル > 別名で保存を選択します。
- 保存先を指定し、保存をクリックしてファイルを書き出します。
方法3:自動保存データ(AutoSave)から復元する
クラッシュ復旧のプロンプトが自動で表示されない場合でも、Illustratorは作業中にローカルフォルダへバックアップコピーを自動保存しています。設定した間隔で自動保存が更新されているため、最新の変更内容が残っている可能性があります。ただし、事前に自動保存機能が有効になっていた場合のみ利用できます。
手動でデータを探す前に、自動保存がオンになっていたか設定を確認しておきましょう。
- 編集 > 環境設定 > ファイル管理・クリップボードを開きます。
- 復帰データを次の間隔で自動保存:にチェックが入っており、保存間隔が設定されているか確認します。
- Win + Rキーを押し、%AppData%と入力してOKをクリックします。
- エクスプローラーで以下のパスへ移動します:
Roaming\Adobe\Adobe Illustrator [お使いのバージョン] Settings\ja_JP(またはen_US)\x64\DataRecovery。
そこにある.AIファイルを見つけ、名前を変更した上でIllustratorで開き、正常に開けたら別名保存してください。
方法4:バックアップからIllustratorファイルを復元する
ファイルが失われたり破損したりする前にバックアップ機能(ファイル履歴など)を有効にしていた場合は、システムのバックアップから復元できます。この方法はIllustratorが起動できるかどうかに依存せず、完全なコピーを復元することが可能です。
- コントロールパネルを開き、ファイル履歴をクリックして、左側のメニューから個人用ファイルの復元を選択します。
- 復元したい.AIファイルを探して選択し、緑色の復元ボタン(または右クリックして「復元場所の選択」)を押して復元します。
方法5:iToolab RecoverGoで削除されたIllustratorファイルを復元
誤削除やドライブのフォーマット、システム障害によってIllustratorファイルが見つからない場合は、専用ソフトiToolab RecoverGo Windowsデータ復元が役立ちます。誤削除からRAWパーティションまで、あらゆるデータ紛失シナリオに対応可能です。.AIファイルはもちろん、1000種類以上のファイル形式、2000以上のデバイスからの復元をサポートしています。RecoverGoの無料スキャンを使えば、元のデータを上書きすることなく安全にファイルを検出できます。
また、一般的なPC内蔵ドライブだけでなく、外付けHDDやUSBメモリ、SDカードなどあらゆる外部デバイスに対応しています。スキャン後は、パスや更新日時で.AIファイルを絞り込み、わずか3ステップで簡単に取り出すことができます。
主な特徴:
- スキャンの途中で一時停止や再開が自由自在
- 削除・消失したAdobe Illustrator(.AI)ファイルを最大99.7%の高確率で復元
- 直感的な3ステップの簡単プロセスで迷わず復元可能
- 数百GBの大容量データもわずか数分で高速スキャン
RecoverGoを使ってIllustratorファイルを復元する手順
以下のガイドに沿って、RecoverGoを使用してIllustratorファイルを復元してみましょう。
ステップ 1 ファイルが保存されていた場所を「ハードディスクドライブ」または「外付けドライブ」セクションから選択し、失われたデータをスキャンをクリックします。
ステップ 2 ドライブのスキャンが開始されます。スキャン完了の通知が表示されるまでしばらくお待ちください。
ステップ 3 検出された.AIファイルをプレビュー・選択し、復元ボタンをクリックして任意の場所に保存します。その後、Illustratorで再度開いて確認してください。
方法6:「復帰」オプションを使って以前のバージョンに戻す
「復帰」機能を使うと、加えた変更を取り消し、直前に保存したときの状態へと瞬時に戻すことができます。単なる「元に戻す(Ctrl + Z)」操作では修正しきれない大きなミスをしてしまった場合に大変有効です。
- 上部メニューからファイル > 復帰を選択するか、キーボードのF12キーを押します。
- 確認メッセージが表示されたら、再度復帰をクリックして確定します。
方法7:「最近使用したファイル」からIllustratorファイルを復元する
ファイルが削除されたわけではなく保存場所を見失ってしまっただけの場合は、「最近使用したファイル」機能が手軽です。わざわざフォルダ内を探し回る必要がなく、Illustrator内から素早くアクセスできます。
- 上部メニューのファイルから最近使ったファイルを開くを選択します。
- 一覧の中から対象のプロジェクトファイルをクリックして開きます。
パート4:Illustratorファイルの紛失を防ぐための予防策
クラッシュ時の復元方法を把握した後は、今後同じトラブルで困らないよう、以下の予防策を習慣化しておくことをおすすめします。
まとめ
Illustratorの標準機能でも一部のファイルは復元可能ですが、状況によっては完全に見つけ出せない場合もあります。より素早く確実にデータを復旧させたいなら、iToolab RecoverGo Windowsデータ復元が最も実用的な選択肢です。誤って削除したデータ、クラッシュで消えたファイル、あるいはストレージ障害による消失であっても、RecoverGoならわずか数クリックで大切な作品を取り戻すことができます。ぜひ今すぐお試しいただき、大切なデザイン資産を保護しましょう。