SDカードをパソコンに挿入しても認識されず、「ドライブを使うにはフォーマットする必要があります」と表示されることがあります。突然SDカードが読み込めなくなると、保存した写真や大切なファイルが消えてしまったのではないかと不安になりますよね。
しかし、SDカードが認識されないからといって、データが失われたとは限りません。ファイルシステムの破損などが原因で、Windowsがデータを読み取れなくなっている可能性があります。本記事では、データを失わないための注意点と、Windows 10・11でSDカードが読み込めない原因や対処法を解説します。
Part 1.「SDカードが読み込めない」とは?
SDカードが読み込めない状態とは、パソコンがカードを認識していても、中のファイルにアクセスできない状態を指します。写真や動画などを管理するファイルシステムをWindowsが読み取れなくなっている可能性があります。必ずしもSDカード自体が故障しているとは限らず、エラーが発生していてもデータが残っている場合があります。
SDカードが破損しているときによくある症状
SDカードが認識されない、読み込めないときは、次のような症状がないか確認しましょう。
SDカードを開こうとすると、「ドライブを使うにはフォーマットする必要があります」と表示されます。
FAT32やexFATなどではなく「RAW」と表示され、ファイルにアクセスできなくなります。
エクスプローラーにSDカードが表示されても開けなかったり、「メディアなし」と表示されたりします。
デバイスマネージャーでは認識されているのに、エクスプローラーや「ディスクの管理」には表示されないことがあります。
SDカード内の写真や動画が表示されず、カードリーダーの不具合やSDカード本体の故障などが疑われます。
Part 2. 読み込めないSDカードからデータを復元する方法
SDカードが読み込めない原因は、ファイルシステムの破損であることも多く、必ずしも物理的な故障とは限りません。このような場合は、専用のデータ復元ソフトを使って、WindowsからアクセスできないSDカードをスキャンし、保存されているファイルを取り出せる可能性があります。
RecoverGo Windows Data Recoveryは、SDカードが認識されない場合や、RAW形式になった場合、破損・フォーマットされたストレージからのデータ復元に対応したソフトです。SDカードを直接スキャンして、Windowsで読み込めなくなった写真や動画、文書などを検出できます。復元前にファイルをプレビューできるほか、クイック・ディープ・アドバンスドの3つのスキャンモードを備えており、データが失われた状況に応じて復元を試せます。
手順は以下の通りです。
手順 1
RecoverGo Windows Data Recoveryをインストールして起動したら、復旧したいSDカードを選択し、「紛失したデータを探す」をクリックします。
手順 2
ソフトがSDカード全体をスキャンし、復元可能なデータを検索します。スキャン時間はSDカードの容量や保存されているデータ量によって異なります。
手順 3
スキャンが完了すると、復元可能なファイルが一覧表示されます。復元したいファイルをプレビューで確認し、「復元」をクリックします。最後に、復元したデータの保存先を指定すれば、SDカードデータ復元が完了します。
Part 3. SDカードが読み込めないときの5つの対処法
大切なデータを復元・保存できたら、SDカードが読み込めない原因に応じて、以下の5つの方法を試してみましょう。
注意:
対処法によっては、SDカード内のデータが完全に消去される可能性があります。必ずデータを復元・バックアップしてから実行してください。
対処法①|SDカードの接続を確認する
まずは、SDカードやカードリーダー、USBポートの接続に問題がないか確認しましょう。SDカードを一度取り外して挿し直し、それでも認識されない場合は、別のカードリーダーやUSBポートに接続してみてください。可能であれば、ほかのパソコンでも試してみましょう。別の環境で正常に読み込める場合は、元のカードリーダーやパソコン側に原因がある可能性があります。
対処法②|CHKDSKでファイルシステムのエラーを修復する
CHKDSKは、Windowsに標準搭載されているディスクチェックツールです。SDカードのファイルシステムにエラーがある場合、修復によって読み込めるようになる可能性があります。ただし、修復時にファイルシステムの情報が変更されることがあるため、大切なデータを復元・バックアップしてから実行してください。
- Windowsの検索欄に「CMD」と入力し、「管理者として実行」を選択します。
- エクスプローラーでSDカードのドライブ文字(例:D:)を確認し、コマンドプロンプトに chkdsk D: /f と入力してEnterキーを押します。
- チェックと修復が完了したら、SDカードを再度開き、正常に読み込めるか確認します。
※SDカードのファイルシステムがRAWと表示されている場合、CHKDSKでは修復できないことがあります。その場合は、無理に実行せず、ほかの対処法を検討してください。
対処法③|SDカードリーダーのドライバーを更新・再インストールする
SDカードリーダーは、Windowsと通信するためにドライバーを使用しています。ドライバーが古くなったり、破損したりすると、SDカード自体に問題がなくても認識されないことがあります。特に、Windowsのアップデート後や、長期間カードリーダーを使用していなかった場合は、ドライバーの状態を確認してみましょう。
- Windowsの検索欄に「デバイス マネージャー」と入力して開き、「ディスク ドライブ」を展開します。
- SDカードまたはカードリーダーに該当するデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
- 「ドライバーを自動的に検索」をクリックし、更新プログラムが見つかった場合は、画面の案内に従ってインストールします。
更新しても改善しない場合は、デバイスマネージャーから該当するドライバーをアンインストールし、パソコンを再起動して再認識されるか確認する方法もあります。
対処法④|SDカードにドライブ文字を割り当てる
Windowsでは、SDカードなどのストレージをエクスプローラーに表示するために、ドライブ文字(D:やE:など)を使用します。ドライブ文字が割り当てられていないと、SDカードが「ディスクの管理」では認識されていても、エクスプローラーに表示されないことがあります。
- 「ディスクの管理」を開きます。
- 接続したSDカードを右クリックして、「ドライブ文字とパスの変更」を選択します。
- 「追加」をクリックし、使用するドライブ文字を選択して「OK」をクリックします。
- エクスプローラーを開き、SDカードが表示されるか確認します。
※SDカードが「未割り当て」や「RAW」と表示されている場合は、安易にパーティションの作成やフォーマットを行わないでください。保存データが失われるおそれがあります。
対処法⑤|SDカードをフォーマットする
SDカードをフォーマットすると、ファイルシステムが新しく作成され、再び使用できるようになる場合があります。ただし、フォーマットするとSDカード内のデータが消去されるため、ほかの方法で解決できない場合の最終手段として検討してください。実行する前に、必要なファイルを必ず復元・バックアップしておきましょう。
- エクスプローラーでSDカードを右クリックし、メニューから「フォーマット」を選択します。
- 「ファイルシステム」で「FAT32」を選択し、「クイックフォーマット」にチェックが入っていることを確認します。
- 「開始」をクリックし、フォーマットが完了するまで待ちます。
Part 4. SDカードが読み込めないトラブルを防ぐ方法
今後、SDカードが読み込めなくなるトラブルを防ぐためには、日頃から適切に取り扱うことが大切です。データを復元できた後も、以下のポイントを意識してSDカードを使用しましょう。
データの読み書き中にSDカードを抜くと、ファイルシステムが破損するおそれがあります。取り外す前に、安全な取り外し操作を行いましょう。
低品質なものや劣化したカードリーダーは、接続不良や認識エラーの原因になることがあります。
SDカードの端子にほこりや汚れが付着すると、接触不良が起きる可能性があります。端子を傷つけないよう注意して清掃しましょう。
高温や低温は、SDカードの劣化や故障につながる可能性があります。保管・使用環境に注意しましょう。
パソコンやクラウドストレージにデータのコピーを保存しておけば、SDカードが故障しても大切なファイルを失うリスクを軽減できます。
空き容量を確保しておくことで、データの保存時に容量不足によるエラーが発生するのを防ぎやすくなります。
まとめ
SDカードが読み込めない原因は、ファイルシステムの破損や接続不良などさまざまですが、認識されなくてもデータが残っている可能性はあります。まずはフォーマットを避け、RecoverGo Windows Data Recoveryなどのデータ復元ソフトで必要なファイルを復元してから、接続の確認やドライバーの更新などを試してみましょう。ほかの方法で改善しない場合は、データをバックアップしたうえでフォーマットを検討してください。今後のトラブルに備えて、日頃から定期的にバックアップを取っておくことも大切です。