外付けHDDをパソコンに接続すると認識音はするものの、エクスプローラーに表示されない……そんなトラブルに困っていませんか?「ディスクの管理」では認識されているのに、ファイルを開けないケースもあります。
外付けHDDが表示されない原因は、ドライブ文字の設定やUSB接続、ドライバー、パーティションなどさまざまです。特に大切なデータが保存されている場合は、原因を確認する前にフォーマットなどを行わないよう注意しましょう。
本記事では、外付けHDDが認識されない・表示されない原因を解説するとともに、データを安全に復旧する方法や、Windows 11/10で試せる8つの対処法を紹介します。
Part 1. 外付けHDDが認識されない・表示されない原因
外付けHDDがエクスプローラーに表示されなくなる原因はさまざまですが、大きく分けると物理的な問題と論理的・ソフトウェア上の問題の2つがあります。
USBケーブルの断線や接触不良、USBポートの故障、電力不足、HDD本体の故障などが考えられます。
ファイルシステムの破損、ドライブ文字の未割り当て、ディスクエラー、RAW化、パーティションテーブルの破損などが原因になることがあります。
物理的な問題か論理的な問題かを確認する方法
まず、「Win + X」を押して「ディスクの管理」を開き、Windowsが外付けHDDを認識しているか確認しましょう。ここでの表示状況から、物理的な問題なのか、Windows側の設定やファイルシステムなどに原因があるのかをある程度切り分けることができます。
外付けHDDが検出されない・容量が正しく表示されない場合
「ディスクの管理」に外付けHDDが表示されない場合や、本来の容量とは異なるサイズで表示される場合は、HDD本体や接続まわりに問題がある可能性があります。
また、接続と切断を繰り返したり、HDDから「カチカチ」「ガリガリ」といった異音がしたり、電源ランプが点灯しなかったり、ディスクが回転する音が聞こえなかったりする場合も、物理的な故障が疑われます。
外付けHDDが正しい容量で表示される場合
「ディスクの管理」で外付けHDDが正しい容量で認識されている場合は、Windows側の設定やファイルシステムなど、論理的な問題が原因である可能性が高くなります。
たとえば、次のような状態が考えられます。
- NTFSやexFATではなくRAWと表示されている
- 「オフライン」や「未割り当て」と表示されている
- ドライブ文字が割り当てられていない
- パーティションが認識されていない
- ファイルシステムにエラーが発生している
注意:
外付けHDDに大切なデータが保存されている場合は、修復を行う前にまずデータの復旧・バックアップを優先しましょう。修復方法によっては、HDD上のデータが上書きされたり、変更されたりして、後から復旧できなくなる可能性があります。
Part 2. 外付けHDDが表示されないときは、まずデータを復旧する
外付けHDDに大切なファイルが保存されている場合は、すぐに修復を始めないようにしましょう。データを復旧する前にフォーマットや初期化、CHKDSKの実行などを行うと、ファイルが上書きされたり、復旧が難しくなったりする可能性があります。
そのため、まずはHDD内のデータを復旧してから、認識されない原因の確認や修復を進めるのがおすすめです。データ復旧には、iToolab RecoverGo Windows Data Recoveryを利用できます。
RecoverGo Windows Data Recoveryは、外付けHDDが表示されない場合や、ドライブがRAWになっている場合、ファイルシステムに問題が発生している場合など、さまざまなデータトラブルに対応しています。復旧前にスキャン結果を確認できるため、必要なファイルを探してから復元を試すことも可能です。
操作もシンプルで、保存場所を選択→スキャン→復元の3ステップで進められます。外付けHDDが認識されず、保存しているデータへのアクセスにも困っている場合は、まずデータの復旧を優先しましょう。
手順は以下の通りです。
手順 1
RecoverGo Windows Data Recoveryをインストールして起動したら、復旧したい外付けHDDを選択し、「紛失したデータを探す」をクリックします。
手順 2
ソフトが外付けHDD全体をスキャンし、復元可能なデータを検索します。スキャン時間は外付けHDDの容量や保存されているデータ量によって異なります。
手順 3
スキャンが完了すると、復元可能なファイルが一覧表示されます。復元したいファイルをプレビューで確認し、「復元」をクリックします。最後に、復元したデータの保存先を指定すれば、外付けHDDデータ復元が完了します。
Part 3. 外付けHDDが認識されないときの8つの対処法
データを復旧できたら、次は外付けHDDが認識されない原因を確認し、問題を解決していきましょう。まずは1つ目の方法から順番に試し、HDDが再び表示されるか確認してください。
ここから紹介する8つの方法は、Windows 11/10で外付けHDDが認識されない・エクスプローラーに表示されない場合に試せる対処法です。古いWindowsでも利用できる方法があります。
対処法①|USBケーブル・ポート・電源を確認する
外付けHDDが認識されない場合、HDD本体やWindowsに問題があるとは限りません。USBケーブルの接触不良やUSBポート、電源など、接続まわりのトラブルが原因になっていることもあります。まずは以下の方法で、基本的な接続状態を確認してみましょう。
- USBケーブルに断線や破損などがないか確認します。傷や破損が見つかった場合は、別のUSBケーブルに交換してみましょう。
- 外付けHDDを別のUSBポートに接続します。USB 3.0とUSB 2.0の両方がある場合は、それぞれ試してみましょう。デスクトップパソコンの場合は、前面だけでなく背面のUSBポートに直接接続するのもおすすめです。
- ACアダプターなどの外部電源が必要な外付けHDDの場合は、電源ケーブルがしっかり接続されているか確認します。あわせて、使用しているコンセントに問題がないかも確認してください。
対処法②|「ディスクの管理」で外付けHDDをオンラインにする
外付けHDDが「ディスクの管理」では認識されているのに、エクスプローラーに表示されない場合、ドライブがオフラインになっている可能性があります。その場合は、オンラインに変更することで再びアクセスできることがあります。
- 「Win + X」を押して、「ディスクの管理」を開きます。
- 画面下部の一覧から外付けHDDを探します。
- 「オフライン」と表示されている場合は、対象のディスクを右クリックして「オンライン」を選択します。
- パソコンを再起動し、エクスプローラーや「ディスクの管理」で外付けHDDが表示されるか確認します。
なお、新品のHDDなどで「未初期化」と表示されている場合は、ディスクの初期化が必要になることがあります。ただし、突然HDDが読み込めなくなり、重要なデータが保存されている場合は初期化しないでください。初期化によってパーティション情報が変更され、データの復旧が難しくなる可能性があります。必要なデータを復旧してから、初期化を検討しましょう。
- 「Win + X」を押して、「ディスクの管理」を開きます。
- 外付けHDDを確認し、「未初期化」と表示されている場合は、対象のディスクを右クリックして「ディスクの初期化」を選択します。
- GPTまたはMBRなど、使用するパーティション形式を選択します。
- 「OK」をクリックしてディスクを初期化します。
- ディスクが「未割り当て」として表示されたら、右クリックして「新しいシンプル ボリューム」を選択します。
- 画面の案内に従って設定し、必要に応じてHDDをフォーマットします。
対処法③|外付けHDDにドライブ文字を割り当てる
外付けHDDが「ディスクの管理」では認識されているのにエクスプローラーに表示されない場合、ドライブ文字が割り当てられていないことが原因かもしれません。ドライブ文字を確認し、設定されていない場合は新しい文字を割り当ててみましょう。
- 「ディスクの管理」を開きます。
- 外付けHDDのボリュームを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を選択します。
- 「追加」をクリックし、使用するドライブ文字を選択して「OK」をクリックします。
- もう一度「OK」をクリックして設定を反映します。
対処法④|Windowsのハードウェア トラブルシューティングを実行する
Windows 11/10で外付けHDDが認識されない場合は、ハードウェアとデバイスのトラブルシューティングを実行してみるのも一つの方法です。Windowsがハードウェア関連の問題を自動で検出し、修復できる場合があります。
- 「Win + S」を押して「コマンド プロンプト」と検索し、「管理者として実行」を選択します
- コマンドを入力して実行します:msdt.exe -id DeviceDiagnostic
- トラブルシューティング画面が表示されたら「詳細設定」をクリックし、「自動的に修復する」にチェックが入っていることを確認してから「次へ」をクリックします。
- Windowsがハードウェアに関する問題をスキャンするので、完了するまで待ちます。
- 最後に表示される結果を確認します。問題によってはWindowsが自動で修復してくれますが、手動での対応が必要になる場合もあります。
対処法⑤|USB・ストレージドライバーを更新・再インストールする
ドライバーが古くなっていたり、破損していたりすると、外付けHDDとWindowsの通信に問題が発生し、HDDが正常に認識されないことがあります。「デバイス マネージャー」で外付けHDDが認識されていなかったり、「ディスクの管理」に表示されなかったりする場合は、ドライバーを確認してみましょう。
- Win + Xキーを押し、「デバイス マネージャー」を開きます。
- 「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」または「ディスク ドライブ」を展開し、外付けHDDを探します。
- 対象のドライブを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
- 「ドライバーを自動的に検索」をクリックします。
- Windowsが利用可能なドライバーを検索し、適切なドライバーをインストールします。
- インストールが完了したら、パソコンを再起動し、外付けHDDが認識されるか確認します。
対処法⑥|USBのセレクティブ サスペンドを無効にする
Windowsには、消費電力を抑えるために使用していないUSBポートへの電力供給を一時的に停止する「USBのセレクティブ サスペンド」という機能があります。ただし、この機能が原因でUSBポートが正常に復帰せず、接続している外付けHDDが認識されないことがあります。
外付けHDDが突然認識されなくなった場合や、スリープ解除後に接続できなくなった場合は、この設定を無効にしてみましょう。
- 「コントロール パネル」を開きます。
- 「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」を開きます。
- 現在使用している電源プランの「プラン設定の変更」をクリックします。
- 「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
- 「USB設定」→「USBのセレクティブ サスペンドの設定」を展開します。
- 「USBのセレクティブ サスペンドの設定」を「無効」に変更し、「適用」をクリックします。
- パソコンを再起動し、エクスプローラーや「ディスクの管理」で外付けHDDが認識されるか確認します。
対処法⑦|CHKDSKを実行する
Windowsには、ドライブのファイルシステムに発生したエラーをチェック・修復する「CHKDSK」というコマンドがあります。ファイルシステムの破損やRAW化、論理的なエラーなどが原因で外付けHDDを正常に読み込めない場合に試せます。
ただし、大切なデータが保存されている場合は、先にデータを復旧してから実行してください。CHKDSKによる修復処理によって、ファイルが削除されたり、復旧が難しくなったりする可能性があります。また、HDD本体に物理的な故障がある場合は、状態を悪化させるおそれがあるため、CHKDSKの実行は避けましょう。
- 「Win + S」を押して「コマンド プロンプト」と検索し、「管理者として実行」を選択します。
- 以下のコマンドを入力して実行します:chkdsk D: /f
※「D:」は外付けHDDに割り当てられているドライブ文字に置き換えてください。 - チェックと修復が完了するまで待ちます。
- パソコンを再起動し、外付けHDDが正常に認識されるか確認します。
対処法⑧|外付けHDDをフォーマットする
外付けHDDをフォーマットすると、新しいファイルシステムを作成して、論理的な問題を解消できる場合があります。ただし、フォーマットするとHDD内のデータが消去されるため、最後の手段として検討しましょう。
注意:
フォーマットする前に、必要なデータを必ず別の場所へ復旧・バックアップしてください。
- 「Win + X」を押して、「ディスクの管理」を開きます。
- 一覧から外付けHDDのボリュームを探し、右クリックして「フォーマット」を選択します。
- ボリューム ラベル、ファイル システム、アロケーション ユニット サイズなどを設定します。
- 「クイック フォーマットする」にチェックが入っていることを確認します。
- 「OK」をクリックし、画面の指示に従ってフォーマットを完了します。
Part 4. 外付けHDDが認識されないトラブルを防ぐためのポイント
外付けHDDを長く安全に使うためにも、普段から正しい方法で取り扱うことが大切です。以下のポイントを意識することで、外付けHDDが認識されない・表示されないトラブルのリスクを抑えられます。
外付けHDDを抜く前に、Windowsの「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」を利用しましょう。
ファイルのコピーや移動中にHDDを取り外すと、ファイルシステムが破損する可能性があります。
USBケーブルの故障や接触不良は、外付けHDDが認識されない原因になることがあります。
使用中に落としたり、頻繁に動かしたりすると、HDD本体に物理的なダメージが生じる可能性があります。
どのストレージも永久に使えるわけではないため、重要な写真やファイルは別の場所にも定期的にバックアップしておきましょう。
まとめ
外付けHDDが表示されないからといって、必ずしも故障しているとは限りません。USBケーブルやポートの不具合、ドライブ文字の未設定、ドライバーの問題、ファイルシステムの破損など、さまざまな原因が考えられます。大切なデータが保存されている場合は、修復やフォーマットを行う前に、まずデータの復旧を優先しましょう。RecoverGo Windows Data Recoveryなら、認識されないHDDやRAW化したドライブなどからデータの復旧を試すことができます。