SSDに保存していた大切なデータを誤って削除してしまったり、フォーマットやシステムトラブルによってファイルが開けなくなったりすると、不安になるものです。仕事の資料や写真、動画など、重要なデータを失ってしまうケースは決して珍しくありません。
しかし、状況によってはSSDからデータを復元できる可能性があります。本記事では、SSDデータ復元ソフトのおすすめランキングをはじめ、SSDのデータを復元する方法やソフトの選び方についてわかりやすく解説します。SSDから削除したデータを取り戻したい方は、ぜひ参考にしてください。
Part 1. SSDデータ復元ソフトの選び方
SSDデータ復元ソフトは数多くありますが、復元率や使いやすさは製品によって大きく異なります。失ったデータをできるだけ確実に取り戻すためには、以下のポイントを確認してから選ぶことが大切です。
データ復元ソフトは、誰でも簡単に操作できるものを選びましょう。画面が見やすく、数クリックでスキャンを開始できるソフトであれば、専門知識がなくても安心して利用できます。
一方で、設定項目が多すぎたり、複雑な操作が必要なソフトは初心者には扱いにくいため注意が必要です。
最も重要なのは、復元性能の高さです。誤削除やフォーマット、ウイルス感染、パーティション障害など、さまざまなデータ消失に対応しているかを確認しましょう。
また、NTFSやexFAT、FAT32など主要なファイルシステムに対応していることや、写真・動画・Officeファイルなど幅広いファイル形式を復元できることも重要なポイントです。
さらに、SSDのデータ復元ではディープスキャン機能やSSDに最適化された復元機能を備えているソフトがおすすめです。なお、多くのSSDにはパフォーマンスを向上させるTRIM機能が搭載されており、有効になっている場合はデータ復元が難しくなることがあります。そのため、SSDに対応した信頼性の高い復元ソフトを選ぶことが重要です。
SSDデータ復元ソフトには無料版と有料版があります。無料版は簡単なデータ復元には利用できますが、復元できるデータ容量や利用できる機能に制限があることが一般的です。
大切なデータを確実に復元したい場合は、復元率や機能が充実した有料ソフトを選ぶほうが安心です。価格だけで判断するのではなく、復元性能や対応機能とのバランスを比較して選びましょう。
Part 2. SSDのデータ復元ソフトで本当に復元できる?
「SSDから削除したデータは復元できない」と思われがちですが、実際には状況によっては復元できる可能性があります。内蔵SSD・外付けSSDのどちらでも、データが完全に上書きされていなければ、データ復元ソフトで取り戻せるケースは少なくありません。
SSDのデータ復元で特に重要なのがTRIM機能です。ファイルを削除すると、OSはSSDにTRIMコマンドを送信し、削除したデータ領域を再利用可能な状態として管理します。これによりSSDの書き込み速度や寿命は向上しますが、一方で削除したデータが上書きされやすくなるため、復元が難しくなることがあります。
ただし、TRIMは常に即座に実行されるわけではありません。外付けSSDやファイルシステムの異常など、状況によっては削除したデータがしばらく残っていることもあります。そのため、データを失った場合はできるだけ早くSSDの使用を停止し、信頼できるSSDデータ復元ソフトで復元を試みることが重要です。
- できるだけ早く復元を開始する:時間が経つほどデータが上書きされる可能性が高くなります。
- 読み取り専用のデータ復元ソフトを使用する:スキャン中にSSDへ新しいデータを書き込まないソフトを選びましょう。
- 可能であれば別のパソコンで復元を行う:内蔵SSDを取り外してUSBケースなどで別のPCへ接続すると、不要な書き込みを抑えられ、復元できる可能性が高まります。
Part 3. Windows向けSSDデータ復元ソフトおすすめ8選【比較レビュー】
実際に検証した結果をもとに、おすすめのSSDデータ復元ソフトを厳選してご紹介します。対応ファイル形式や復元率、使いやすさなどを比較しながら、それぞれの特徴をわかりやすく解説します。
ソフト①|iToolab RecoverGo Windows Data Recovery
iToolab RecoverGo Windows Data Recoveryは、使いやすさと高い復元性能を兼ね備えた、Windows向けのSSDデータ復元ソフトです。誤って削除したファイルはもちろん、フォーマット済み・破損・認識しないSSDからのSSDデータ復旧にも対応しており、数クリックの簡単な操作でデータを復元できます。
写真、動画、ドキュメント、音声ファイルなど幅広いファイル形式に対応しているほか、SSDを低レベルでスキャンして復元可能なデータを検出します。また、読み取り専用モードでスキャンを実行するため、SSD上のデータが上書きされるリスクを抑えながら、安全にSSD削除データ復元を行えるのも大きな特長です。
RecoverGo Windows Data Recovery
- 1,000種類以上のファイル形式、2,000種類以上のストレージデバイスに対応
- Samsung、Kingston、Crucial、Western Digital(WD)など、主要メーカー製SSDのSSDデータ復元に対応
- 3種類のスキャンモードを搭載し、削除済みデータも詳細に検索可能
- 高速スキャンに対応し、数分で復元可能なSSDデータを検出可能
- HDD、SSD、USBメモリ、SDカード、外付けストレージなど幅広くサポート
手順は以下の通りです。
手順 1
RecoverGo Windows Data Recoveryをインストールして起動したら、復元したいSSDを選択し、「紛失したデータを探す」をクリックします。
手順 2
ソフトがSSD全体をスキャンし、復元可能なデータを検索します。スキャン時間はSSDの容量や保存されているデータ量によって異なります。
手順 3
スキャンが完了すると、復元可能なファイルが一覧表示されます。復元したいファイルをプレビューで確認し、「復元」をクリックします。最後に、復元したデータの保存先を指定すれば、SSD削除データ復元が完了します。
総合的に見ると、RecoverGoは復元性能・操作性・価格のバランスに優れたSSDデータ復元ソフトです。実際の検証では、複雑なデータ消失ケースでも99.7%という高い復元成功率を記録し、初心者から上級者まで幅広くおすすめできる一本でした。
ソフト②|DiskGenius
DiskGeniusは、SSDデータ復元とディスク管理機能を1つにまとめた多機能ソフトです。データ復元だけでなく、パーティション管理やディスク診断など、SSDのメンテナンスに役立つ機能も豊富に搭載されていることから、本ランキングでは第2位としました。
特に、16進数(Hex)エディターやディスクイメージ作成、パーティション復旧機能など、上級者向けの機能が充実しており、複雑なSSDデータ復旧にも対応できます。一方で、インターフェースはやや古いデザインで、初めて利用する方には少し扱いにくく感じるかもしれません。
- ✔ Hexエディターを搭載しており、SSD内にデータが残っているかを詳細に確認できる
- ✔ 不良セクターのチェックやパーティションエラーの修復など、ディスク管理機能も充実
- ✔ NTFS、FAT32、exFAT、EXT4など、幅広いファイルシステムに対応
- ✘ ユーザーインターフェースが古く、操作性はややわかりにくい
- ✘ 機能が多いため、初心者には扱うハードルが高い
- ✘ 無料版では64KB以下のファイルしか復元できない
総合的に見ると、DiskGeniusは復元機能だけでなくディスク管理機能も備えた高機能なSSDデータ復元ソフトです。ただし、操作にはある程度の知識が必要で、初心者向けとは言えません。実際の検証では、SSDデータ復旧の成功率は状況によって異なりますが、おおむね75~80%という結果でした。
ソフト③|R-Studio
R-Studioは、プロフェッショナル向けに設計された高機能なSSDデータ復元ソフトです。初めて起動すると分かるように、一般ユーザー向けというより、IT技術者やデータ復旧の専門家を想定した豊富な機能を備えています。
NTFS、FAT32、exFAT、EXT4など幅広いファイルシステムに対応しており、写真・動画・ドキュメントなどさまざまなファイル形式のSSDデータ復旧が可能です。また、16進数(Hex)エディター、ディスクイメージ作成、ボリューム再構築、ブータブルメディアの作成など、専門的な復元ツールも搭載しています。
- ✔ SSDを高速にスキャンし、復元可能なデータを効率よく検出できる
- ✔ RAID構成のストレージからのデータ復元に対応
- ✔ カスタムファイルシグネチャを設定できるため、特殊なファイル形式の復元にも対応しやすい
- ✘ 操作が複雑で、初心者には扱いにくい
- ✘ 無料版では256KB以下のファイルしか復元できない
- ✘ インターフェースが古く、操作画面がやや分かりにくい
R-Studioは、高度な機能を求めるユーザーに適したSSDデータ復元ソフトです。一般的な復元ツールにはない専門機能を備えている一方、習得にはある程度の知識が必要です。実際の検証では、SSDデータ復旧の成功率は平均約82%という結果となりました。
ソフト④|UFS Explorer
UFS Explorerは、高度なSSDデータ復元機能とディスク管理機能を備えたプロフェッショナル向けソフトです。ディスクイメージの作成、16進数(Hex)エディター、RAID復元、パリティ計算など、専門的なツールを豊富に搭載しており、複雑なデータ障害にも対応できます。
また、暗号化されたSSDのデータ復旧にも対応しているため、BitLockerなどで保護されたドライブからのSSDデータ復旧が必要な場合にも活用できます。さらに、多くのファイルシステムに対応しているほか、カスタムファイルシグネチャを追加できるため、特殊なファイル形式の復元にも柔軟に対応可能です。
- ✔ 読み取り専用モードでスキャンを実行し、SSDへの書き込みを防止
- ✔ 主要なファイルシステムを幅広くサポート
- ✔ 16進数(Hex)エディターを利用して、RAWセクターの詳細な解析が可能
- ✘ インターフェースが複雑で、一般ユーザーには扱いにくい
- ✘ ファイルのプレビュー表示に時間がかかる場合がある
- ✘ 他のSSDデータ復元ソフトと比べて価格が高め
UFS Explorerは、業務用途や高度なデータ復旧が必要な場面で力を発揮するソフトです。一方で、多機能であるがゆえに操作の難易度が高く、一般ユーザーにはオーバースペックと感じることもあります。実際の検証では、SSDデータ復元の成功率は約80%という結果でした。
ソフト⑤|DMDE
DMDEは、高いSSDデータ復元性能と豊富な機能を備えたデータ復旧ソフトです。復元精度には定評がありますが、操作画面が複雑なため、初心者よりも中級者・上級者向けのツールと言えるでしょう。
DMDEの大きな特徴は、すべてのスキャンを読み取り専用モードで実行することです。これにより、スキャン中にSSDへ新たなデータが書き込まれることを防ぎ、データの上書きリスクを抑えながらSSDデータ復旧を行えます。また、ディスククローン機能やディスクエディターも搭載しており、RAWセクターの確認や詳細な解析にも対応しています。
- ✔ インストール不要で利用できるポータブル版を提供
- ✔ SSDを高速にスキャンでき、復元作業を効率的に進められる
- ✔ 新しいファイルシグネチャを学習・追加できるため、対応ファイル形式を拡張できる
- ✘ インターフェースが古く、操作フローも複雑で初心者には扱いづらい
- ✘ プレビュー機能が限定的で、復元前に確認できるファイルが少ない
- ✘ スキャン中にファイルを復元することはできず、完了まで待つ必要がある
DMDEは高速なスキャン性能と高いSSDデータ復元成功率を兼ね備えたソフトです。専門的な機能が充実している反面、使いこなすにはある程度の知識が求められます。実際の検証では、複雑なデータ消失ケースでも約80%の復元成功率を記録しました。
ソフト⑥|Recuva
Recuvaは、SSDやHDD、USBメモリなどに対応した無料のSSDデータ復元ソフトです。無料版でも復元できるデータ容量に制限がないため、コストをかけずにSSD削除データ復元を試したい方に人気があります。ただし、高度なデータ復旧機能は搭載されておらず、複雑な障害への対応力は限定的です。
インターフェースはシンプルで、復元ウィザードに従って操作するだけなので、初めてデータ復元を行う方でも迷わず利用できます。また、「クイックスキャン」と「ディープスキャン」の2種類のスキャンモードを搭載しており、状況に応じて使い分けることが可能です。
- ✔ 動作が軽く、スキャン速度が速い
- ✔ 無料版でも復元できるデータ容量に制限がない
- ✔ 操作がシンプルで、初心者でも使いやすい
- ✘ SSDのフォーマットや破損など、複雑なデータ消失ケースでは復元率が低い
- ✘ 対応するファイルシグネチャの種類が少ない
- ✘ 読み取り専用モードがなく、復元時には注意が必要
Recuvaは、誤って削除したファイルを復元するような軽度のトラブルには十分対応できるSSDデータ復元ソフトです。一方で、フォーマット済みSSDや重度の障害が発生したSSDからのSSDデータ復旧にはやや力不足です。実際の検証では、平均復元成功率は約60%という結果でした。
ソフト⑦|Disk Drill
Disk Drillは、使いやすさに優れた最新のSSDデータ復元ソフトです。NTFS、exFAT、FAT16/32など主要なファイルシステムに対応しており、SSDをはじめHDDやUSBメモリ、SDカードなどさまざまなストレージからデータを復元できます。
最大の魅力は、初心者でも迷わず操作できるシンプルなインターフェースです。復元手順も分かりやすく設計されており、専門知識がなくてもSSDデータ復旧を進められます。
- ✔ 直感的な操作画面で初心者でも使いやすい
- ✔ モダンで見やすいユーザーインターフェース
- ✔ バイト単位のバックアップ機能を搭載し、ディスク全体を安全にコピーできる
- ✘ インストール時に1GB以上のディスク容量を必要とする
- ✘ ディープスキャンは時間がかかる場合がある
- ✘ 無料版で復元できるデータ容量は100MBまで
Disk Drillは、操作性を重視する方におすすめのSSDデータ復元ソフトです。豊富な機能を備えながらも扱いやすく、日常的なデータ復旧には十分な性能を発揮します。一方で、ソフト本体の容量が大きく、ディープスキャンに時間がかかる点は考慮が必要です。実際の検証では、SSDデータ復元の成功率は約82%という結果でした。
ソフト⑧|EaseUS Data Recovery Wizard
EaseUS Data Recovery Wizardは、世界中で利用されている人気のSSDデータ復元ソフトです。シンプルで分かりやすいインターフェースを採用しており、初心者でもほとんど迷うことなくSSDデータ復旧を行えます。
SSDだけでなく、HDD、USBメモリ、SDカードなど幅広いストレージデバイスに対応しているため、さまざまなデータ消失トラブルに利用できます。一方で、高い知名度は製品の性能だけでなく、積極的なマーケティング戦略による影響も大きいと言われています。
- ✔ スキャン速度が速く、短時間で復元可能なデータを検出できる
- ✔ 初心者でも使いやすい、シンプルなユーザーインターフェース
- ✔ 動作が軽く、PCへの負荷が比較的少ない
- ✔ 無料版でも最大2GBまでデータを復元できる
- ✘ 有料版の価格は、他のSSDデータ復元ソフトと比べるとやや高め
- ✘ FAT32ドライブからデータを復元する場合、元のフォルダ構成が保持されないケースがある
EaseUS Data Recovery Wizardは、操作性と復元性能のバランスに優れたSSDデータ復元ソフトです。幅広いデータ消失ケースに対応でき、スキャン速度も高速ですが、有料プランの価格は比較的高めです。実際の検証では、SSDデータ復元の成功率は約82%という結果でした。
Part 4. SSDデータ復元ソフト比較表
ここでは、本記事で紹介したSSDデータ復元ソフト8製品を、「使いやすさ」「復元成功率」「SSD対応性能」「価格」の4つの観点から比較しています。自分の用途や予算に合ったSSDデータ復旧ソフトを選ぶ際の参考にしてください。
| ソフト | 使いやすさ | 復元成功率 | SSD対応 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| RecoverGo 🔥 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 99% | 非常に優秀 | ¥10,299(買い切り) |
| DiskGenius | ⭐⭐ | 75~80% | 非常に優秀 | 約¥21,104(買い切り) |
| R-Studio | ⭐ | 82% | 非常に優秀 | 約¥12,800(買い切り) |
| DMDE | ⭐ | 80% | 非常に優秀 | ¥8,080(買い切り) |
| UFS Explorer | ⭐ | 80% | 非常に優秀 | 約¥11,364(買い切り) |
| Recuva | ⭐⭐⭐⭐ | 60% | 標準 | 無料(機能制限あり) |
| Disk Drill | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 82% | 非常に優秀 | ¥20,999(買い切り) |
| EaseUS Data Recovery Wizard | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 82% | 非常に優秀 | ¥17,900(買い切り) |
まとめ
SSDのデータが消えてしまった場合は、上書きを避け、できるだけ早く信頼できるSSDデータ復元ソフトを使用することが重要です。今回比較したソフトの中でも、iToolab RecoverGo Windows Data Recoveryは、高い復元成功率とシンプルな操作性を兼ね備えており、初心者から上級者まで幅広くおすすめできます。SSDの削除データやフォーマット後のデータ復旧を検討している方は、まず試してみる価値のある一本です。